「筆を持つ」展開催にあたって Ongoing Process

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「筆を持つ」展、4月1日から始まりました。

会場は大阪池田市にある、GULI GULI GALLERY。
屋久島をイメージした庭が一望できるギャラリー空間です。

今回の展示は、私にとって、特に思い入れの深いものとなりました。
今日は本展開催に至るまでの心情を書き記していきます。


実は、最初に種明かしをしてしまうと、今回の展示が、
どんな雰囲気になるか、は搬入が終わるまでイメージがつかないままでした。

搬入日の2週間前にギャラリーの方と最終打ち合わせをした際に、
展示する作品を取捨選択していったのですが、
それでも、どんな感じになるのか、、、
うまく想像がつかなかったのです。

しかも、「メインの大きな作品がないので、それを描いてください」と言われ、
決して得意ではない大きさの作品を描くことになってしまい、搬入日直前まで描きっぱなし。

(ギャラリーの方、、鬼だ!と一瞬思ってしまうものの、本当は鬼の仮面をした天使でした。
私の中にあるまだ見えない可能性を信じてくださって、敢えてプレッシャーをかけてくれるとか。)

いざ搬入してみると、「これまでの展示の中で一番良い」
と自然と思えるような空間に仕上がったのでした。

そして、正面玄関入って右側にある「挨拶文」を搬入が終わった翌朝に書いたのですが、
それを書き終えて、なぜ今回の展示が「筆を持つ」というタイトルになったのか、そして、普段たくさんの色を使う私がなぜ「赤」と「青」の色合いだけにこだわって描いていったのか、その意図がはっきりしたのでした。

出発点となった2つの作品「生命の木(赤)」「生命の木(青)」が、今回の展示を支えてくれています。
(実際にどのような作品かは会場まで足を運んでご覧ください)

 


筆を持って描くということ、
そして、それを通り越して、
筆を持って描き続けるということ。
結果的に、その決意となる展示となりました。

専門的なバックグラウンドなしに始めた絵描きとしての生活に対して、漠然と感じていたコンプレックスや不安感を、今回の展示がきっかけで払拭していけるような気がしています。

それだけ、個人的に意味深い展示となりました。
って、もう終わってしまったかのような感想ですが(笑)、まだ始まったばかり。

開催期間は4月25日(月曜日)まで。

単に絵が好きな方だけでなく、もし仮にこれを読まれている方が、人生において何らかの迷いや苦しみの最中にいたとしたら、展示に来てくださることで、何かしらプラスになるものを提供できるかと自負しています。

この機会に、ぜひ、足を運んでくださると嬉しいです。
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2016.4.5 Tuesday(KAYO-BI)
Kayo Nomura

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