絵が描けない人なんていない ということ Born Artists

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4月1日に始まった「筆を持つ」展も、残り一週間を切りました。
今回は展示以外に、計2回ワークショップを開催しました。
その名も「筆を持とう!」ワークショップ。
今日はそのことを通して感じたことを綴っていきます。
そもそも、私は絵描きとしての活動を始める以前から、絵のワークショップを定期的に開催していました。より具体的にいうと絵と心理を掛け合わせた内容のワークショップです。
絵を描くということは、自分と向き合う行為でもあります。
心が疲れている時に衝動的に手に取る色が黒だったりするように、心の状態次第で、同じ人が同じモノを描いたとしても色、線の太さや強弱は少なからず変化します。
それは、絵は無意識にアクセスするツールだから。
絵を描く行為は、いつも使っている言語(左脳)をお休みさせて、非言語・感覚(右脳)にフォーカスを当てることになります。その結果、普段使っていない感覚や感情をより敏感に感知することになります。
資本主義世界に生きている私たちは、ともすると、左脳的になりすぎてしまうことが多々あるかと思いますが、絵の力で中和させることができる ー そして、その結果、頭がすっきりしたり、気持ちが晴れ晴れとすることがあります。
また、アートセラピーという名がある通り、描くという行為は心を癒したり、元気にさせる力も持っているのです。
この際に、ポイントとなるのは、
・うまく描こうと思わないこと
・どう評価されるか考えないこと
・純粋に描く行為そのものを楽しむこと
日本の教育制度では少なからず、「こう描くのが正解」と教え込まれてしまうように感じています。
その結果、のびのびと描くことができなくなる…本当はこう描きたいけど、変だと思われたどうしよう…
と必要以上に絵を描くことに対して萎縮してしまうことも。
 
「筆を持とう!」ワークショップでは
描き方を教えるだとか、具体的なものを描こう、だとかではなく、
自分の今感じている感覚にアクセスし、気になる色や画材から、直感で選び、自由に描いてもらいました。
ワークショップ参加者の中には18年ぶりに絵を描いた という方、美大出身で毎日絵を描いていたけども気づいたら5年以上絵を描いていない という方、絵を見るのは好きだけど描くのは苦手 という方、中学の美術の先生、、様々な方がいらっしゃいました。
 
参加者の一部の方の作品です↓
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どの方もその人らしさが出ていて、ユニークでオリジナルな作品。
 
今回のワークショップを経て、ますます実感したこと、
それは、絵が描けない人なんて、本当は誰一人としていないということ。
ただ、そう思い込んでいるだけのこと。
そして、きっかけさえあれば、誰もが絵を描く行為を楽しめ、
さらには、創造性を開発していくことが可能なのだということ。
実際、参加いただいた方からは
「夢中になれた」「時間を忘れて集中して取り組めた」「心のなかもゆっくりと癒された」
等の感想をいただきました。
今回は短時間のミニワークショップでしたが、
今度はもう少し長時間のものを開催していこうと思案中です。
それを通して、ご自身の中にある創造性や感性の豊かさに触れる時間を提供できたらと思っています。
(参加のご案内が欲しいという方は、コンタクトページからご連絡ください)
ご参加いただいた皆様、
どうもありがとうございました!
ワークショップは終了しましたが、個展自体は4月25日(月)まで開催しています。
2016.4.19 Tuesday(KAYO-BI)
Kayo Nomura
*KAYO-BI:毎週火曜日にブログを更新しています。

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