自由に描けない理由 Being Free from Program


「筆を持つ」展、二週目が終わりました。
三連休をまたいでの二週目は、
Dialogue DrawingとLet’s Draw Workshopも行われました。
今回はその中からワークショップで
感じたことを綴っていきます。

● 描きたい、、けど。
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「絵を描きたい!」
「でも、実際白紙の前に立つと
何をどう描いたらいいのかわからない。」
そういうジレンマを抱えた方って意外と多いのかもしれない。
息を吸って吐くように、
ただただ筆を滑らせること。
色を連ねること。
それを通して
自分の内側にそっと寄り添うこと。
そういう時間を提供できたらいいな。
という想いで開催したワークショップでした。
● 縛りを解く。
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そのためには無意識のうちに張り付いている
価値観や先入観を解放することが先決。
「上手に描かないといけない」
とか
「私は絵が下手だ」
という思い込みを外すこと。
アクリルや水彩、ペンやインク、様々な画材を使ったり
水をたくさん含ませた滲みや
絵の具をたらしたり、息を吹きかけたり…
その偶然から成る形や色合い。
はたまた一人ではなく
数人で一枚の絵を描くことを通して
自分だったら使わない色や表現から感化され
まだ自分の中に眠っている表現方法を見出したり。
それらを通して「五感」をキーワードに
各自一枚の絵を描いていくそのプロセスで
うまく描こうとすることよりも、
自分の内側から発せられる色や形を自由に描くこと
その面白さが少しでも感じられたとしたら嬉しい。
● プログラムから自由になること
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描くことも
他のすべてのこともそうだけども
「こうしなければいけない」という思い込みが
純粋に行為そのものを成し遂げるのを妨げている。
本来絵を描くことは
ピュアな表現方法に過ぎないのに
どこからか
「上手く描くこと」が大事だったり
「人にどう見られるか」が気になってしまったり。
そういうしがらみから少し解き放たれてる時間を
絵を通して提供していきたい。
そう思ったワークショップでした。
参加された皆様、ありがとうございました◎
● 一言 編集後記
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*Dialogue Drawingは14,15日も開催が決定しました。
詳細はこちら
この連休中にDialogue Drawingにご参加下さった皆様からのご感想をいただく中で
「絵を描くという行為に出会えたことに、心から感謝したい。」
と心底思った。
参加される方の人生と共に寄り添い、生きる。
事前に頂いた言葉をもとに想像するイメージと
実際に対話を重ねながら出来上がる作品は変化していく。
一枚の紙に一緒に作品を創り上げていく感覚です。
その時感じるのは「描かせてもらっている」という不思議な実感。
描くことは
祈りを閉じ込めること。
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2017.10.10 Tuesday(*KAYO-BI)
Kayo Nomura
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。

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