終了報告//ONE AND ONLY 「Silent Colors -ヒカリの射す方へ-」 


京都の個展「Silent Colors -ヒカリの射す方へ-」終了いたしました。
展示が終わって、の所感を記します。
⚫︎ 全体的な感想
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今回の展示は、様々なイベントを企画したということ、
そして天候に左右され、様々な感情を味わい尽くした個展でした。
地球規模最大と言われる台風19号が会期中発生し
臨時休業を余儀なくされDialogue Drawingの一部が延期になり、
13日に開催された人生2回目のLive Music + Drawingの
準備と開催とクロージングパーティでの緊張感、
SNSや口コミで来てくださった初めましての方々とのやり取り等。
京都という土地柄、海外のお客様も多く、日本や海外のこと、制作のことをお話したり、
京都観光がてらに、とわざわざ東京から出向いてくださった方も何人もいらっしゃいました。
ご家族や姉妹、カップルで展示に来てくださる方も多く、
「私たち親子一人ひとりにomamori drawingを描いてほしいです」というリクエストも頂いたり。

最終日の閉店間際に、会場の近所で働いているという青年がフラッと店を訪れ、
「僕こういう絵大好きです」と何気なく作品を購入してくださる、奇跡のような出来事もありました。
⚫︎ 2つの挑戦
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モノクロの作品を展示するということと、ライブドローイングをするということ、
この二つの挑戦が今回の展示のメインテーマでしたが、
ともに「やってよかった」とシンプルに思っています。
まず、モノクロの作品に関してですが、
今回そもそもモノクロの作品を展示しようと決意できたのは
会場のONE AND ONLYがモノクロ作品にとてつもなく似合う空間だったからでした。
ホワイトキューブに加えてグレイの壁があり、
取り扱っている内容もモノクロの物販が9割を占めていました。
モノクロの作品自体は去年の元旦から毎日描いていて、
「色数の少ない中でどれだけの表現ができるのだろうか?」
という問いとともに日々制作をしていたこともあり、
どこかのタイミングで白黒の作品を展示できる機会を得たいと思っていたところでした。

一方のライブドローイングに関しては、今年から取り組み始めた挑戦の一つで、
今回が2回目の挑戦だったのですが、前回同様自分でも笑ってしまうぐらい緊張していました。
場の空気もキリリとしており、開始前には皆様シーンと、始まるのを静かに待っていました。
開催する前に私が決めたことは、
場の空気と音楽に五感を傾けながら集中して
その場その場で考えて感じ取って描いていく
ということだけでした。

Tobiasの音楽は山のような大自然を感じさせてくれ
黒のバックに白のインクとアクリル絵具で
ヘラと指を中心に描き進んでいきました。
途中で二人の音楽が交差し、後半へシフト。
there is a foxの音楽は、
キラリと光る、星空のような揺らめきが感じられました。
そこで金色も加えながら、大胆な筆使いでサーっと描いてきました。
絵の完成とともに、音楽が流れるだけのひと時を通して
余韻に浸る時間をもたせたい、と思っていたけども、
途中時間が自分の中で消えて、
どのタイミングで音楽が終わるのかが頭真っ白に。
余韻の時間が長すぎたかな、と思わなくてもなかったけども
結果的に音楽と絵の融合する時間を楽しめていただけたのだと
参加者の皆様の感想を聴きながら思いました。
ちなみに、出来上がった作品のタイトルは「Timeless Time」です。

⚫︎ omamori + dialogue
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私のライフワークとしての取り組みである
対話をしながら、即興でその人の「今」を描いてくアートセッション。
今回もこの取り組みを個展会期中に開催しましたが
やっぱり、1番私の中で大切な取り組みのひとつだと確信しました。
色々な人がこの世にいて、色々な想い、希望、葛藤を抱えて生きていて
その人オリジナルの物語に耳を傾けながら、根本にあるものを汲み取って
描いていく行為。
色と形を重ねていく中で見えてくる完成図。

先日こちらで記載した通り、年内で今の形態を終え、新たな取り組みも加えていきますが、
根本的にやりたいことは変わらないということを確信した会期でもありました。
⚫︎ 今後について
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展示に関して言えることは、
モノクロの世界と色彩豊かな世界の両方を展示することによって、
それぞれの課題を発見した会期だったということ。
そもそもモノクロと色彩ありの作品を描くことへの取り組み自体異なります。
限られた色彩の中で描く行為は、より勢いと潔さが必要です。
一方で色彩ありの作品は、にじみやぼかしを取り入れながら描く行為。
偶然性までを取り入れて描く取り組みです。
一見真逆の方法をともに取り入れていくことによって
表現の幅を今後も広め深めていきたい。
そしてイベントの活動について。
「ライブでやる」という行為自体、
私にとってはとても大切な行為だと認識しています。
予定調和の中で描くのではなく、
その場の雰囲気や空気を汲み取りながら描くことは、
dialogue drawingやomamori drawingとも通じる行為でもありますが
「即興」の中では、普段と違う感じ方・考え方が降りてくる感覚があり
そこからどのように発展していけるのか、未知数ながら取り組んでいきたい。
⚫︎ 今年いっぱいのスケジュール
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今後のスケジュールは以下の通りです。
◎ライブ情報
・10月20日 15:00- Improvised Expression
サックス x ダンス x ライブドローイング
会場は+1art (大阪市中央区谷町6-4-40)
お申し込みは cocodayo.improlive@gmail.com
◎展示情報
・11月24日-30日 カレンダー原画展 in Osaka
会場:cafe fouet (大阪市福島区福島7-10-9)
・12月4日-24日 グループ展 in Hyogo
会場:TeToTe (兵庫県尼崎市立花町1-10-19)
・12月7日-15日 二人展 in Okayama
会場:アンクル岩根ギャラリー(岡山市北区中山下1丁目5-38)
詳細はまた追ってこちらのページでアップしていきます。
⚫︎ 最後に
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言わずもがなですが、絵描きが絵を発表できる環境があって初めて作品は生きていきます。
そして、個展に足を運んでくださる皆様が。フライヤーを作ってくださるデザイナーの方も。
ライブに協力をしてくださった演奏家のおふたり。
Special thanks to…
演奏家:Tobias、there is a fox
オーナー:河合ご夫婦
デザイナー:米須さん
足を運んでくださって皆様、気にかけてくださった知人友人、
イベントにご参加くださった皆様。
作品を購入くださった皆様、発送まで少々お待ちいただけると幸いです。
Thank you ALWAYS,
野村佳代
20191015