自然に触れ、バランスをとる Virtual and Reality

気軽に県外を超えることが難しい今、オンラインでの講座が主体になった。

以前にも記載しているが、(便利さの代償 The Price of Convenience )
リアルにはリアルの、オンラインにはオンラインのメリットデメリットがあり
何が良いとか悪いとかは状況や人によって変わってくるので一概には言えない。

ただ、はっきりと言えることは、オンラインでの場が続きすぎるとバランスを崩すということだ。
先日の3連休、終日オンライン講座を受けていた。画面の先にはリアルな場があることを頭では理解しつつも、朝から晩までパソコンの画面と向かいながら学び、対話を続けていく時間は、若干SF世界に潜り込んだような心地に。

その反動か、隙間時間を使い、放置していた庭いじりを始めた。
植木鉢で育ちすぎたもみの木を移し替えようと思いきや、鉢を通り抜けて土に根を張っており、敢なく鉢をそこらへんの石で叩き割り、土の中に埋めたり、様々な花や植物の配置換えをしているとあっという間に汗だくに。

でも、ミニシャベルで土を掘っているだけども無心になれる心地良さがあった。幼稚園の頃、完璧な泥団子を作るために躍起になっていたことも思い出す。

二次元の世界に浸っていると、何が現実で何がそうでないか、の区別もなんとなくしづらくなっていく。土を掘り、根っこの複雑かつ美しい姿を目の当たりにしたり、バタバタと飛んでいくセミの姿を目で追ったり、ダンゴムシを発見したり、蚊にさされまくりながらも、自然に触れることで、「今ここ」にグラウンディングしていく。

これからますます、オンラインは主流となっていくだろう。
だからこそ、庭いじりやら空を見ながらの散歩など、身近な自然と触れ合いながらバランスをとっていきたい。

2020.08.11
Kayo Nomura

(画像写真は、とある作品の、アップ。今朝掘った土の中の根のからまり具合が、白いウネウネにとても似ていた)