便利さの代償 The Price of Convenience

4ヶ月ぶりに関西圏を出て、地元名古屋に帰った。
新幹線に乗るのも、バスで移動するのも、少しばかり緊張した。

つい、この間まで当たり前の生活だったものは、状況が変わればそれがいかに貴重なものだったのか、ということを思い知らされてばかりの2020。

そんな今年1月、名古屋にあるhase galleryで個展を開催した。(その時の様子>CLICK
そこのスタッフの陽子ちゃんとは、色々なご縁で繋がっていて、名古屋に帰る度に会っている。

今回も例に漏れず、会った。

そこで、改めて実感した。

会うという行為は、ただ面と向かって話をすることではなくその人の表情や間、空気感、仕草、、全てを含む五感を総動員して「会っている」ということを。

そういう意味で、オンラインが主流になってしまった今、「会う」ということがいかに貴重で重要なことか、身に染みる。

オンラインで話すことは確かに便利ではある。
会いに行く時間もいらないし、インスタントに瞬時に繋がれる。

その一方で、細かやかなニュアンスや雰囲気全てを通すことができないのはもどかしく、言葉を選ばずに言うと、関係性が薄っぺらくなってしまう可能性を含んでいる。

 

何事にもメリット・デメリット、ある。

何がいいとか悪いとか、ない。

コロナ禍では、オンラインがやむおえない選択肢であったし、その傾向はこれからも続いていくだろう。

ただ、便利さの代償に失うものも気に留めながら、その時その状況に応じた、よりベターな選択をしていきたい。

 

2020.07.07
Kayo Nomura

 

(おまけ:一言日記)

秋に、愛知県の岡崎市で個展を開催することになった。
実際に足を運んでもらえるかどうか、蓋を開けてみるまでわからない。

それでも、そのリスクを取ってでも、やっぱり私は「リアル」を追求していきたい。