個展終了報告 // 命の循環-Cycle of Life-

 

2020年初の個展は名古屋のhase galleryからスタートしました。

名古屋生まれの私にとって、地元で展示をすることは背筋の伸びる気持ちでした。

懐かしの同級生、習い事の友達など長くお付き合いのある方々との再会、また、SNSやdm、hase galleryの常連さん、口コミでお越しくださった方々も含め、沢山の方と交流できた展示でした。

そもそも名古屋hase galleryで展示をしたいと思ったのは3年も前のこと。しかし、凛とする空間とスペースの大きさにたじろぎ、「今の私には無理かも」と尻込みしていたのでした。

それでも。
あの空間で展示したいという気持ちは消えず、スタッフの方との様々なご縁もあり、展示させて頂くことを決意したのでした。

● 根・種・実、への昇華
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テーマは、
自分自身のルーツと生まれ育った名古屋という土地を重ね、
必然的に「命の循環」に。

抽象的な作品に加え、根・種・実をイメージしたものを
中心に描いていきました。

● 対話と絵
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個展開催中にdialogue drawingとomamori drawingを開催しました。

予約不要のomamori drawingは平日週末関わらず
実に多くの方に提供させていただきました。

今年の目標を伝えてくださる方、今感じておられる不安や不満について、どうなりたいかという目標を掲げる方、はたまたインスピレーションから描かせて頂いた方…

それぞれの人生の中にある物語に立ち会える、
私にとってのライフワーク的な位置付けです。

その中でも、今回描かせて頂いた中のおひとりのエピソードを。

その方は、私の中学時代の大切な友人。
昨年様々なご家族の試練にあい、その話をしながらも、
決して笑顔を崩さない彼女に対してこっちが泣けてきたのでした。

その背景を知っているからこそ
「omamori drawingをやってほしい」と言われた時、
対面しながら、互いに涙ポロポロ溢れながら、
言葉少なめに描き上げた作品は彼女の家族の象徴でした。

絵を通して私のできることを極めていきたい。

対面しながら描くたびに、その想いが深まっていきます。

  個展の醍醐味とは
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個展の醍醐味は、多くの方とリアルに交流できること。
これに尽きます。

今回の展示では、それを如実に実感しました。

上述した通り、様々な付き合いのある方とお会いできたことが多いです。

生まれてから幼稚園まで、そして中学校の後半及び高校生活、と
「地元」とはいえ、飛び飛びでしか住んでいなかった名古屋ですが、
思いのほか沢山のつながりがあることを認識できた展示でした。

同時に、関西や東京からも足を運んでくださった方もいて、

地域を超えた中で展示を見に来てくださる方がいることに喜びを隠せませんでした。

最終日には、中学校で一番お世話になった担任の先生が来てくださり、
色々とお話をする中で、「結局、何の仕事をしていても、人間関係が全てだよね」
という話になりました。

そして、その人間関係に、私はとてつもなく恵まれていることを、心底感じた展示でした。

今回の展示に来てくださった皆様、気にかけてくださった皆様、
本当に、ありがとうございました。

2020年の始まりの展示がhase galleryで、心からよかった。

最後に、オーナーの浅井さん、スタッフの陽子ちゃんとともさん、
あたたかくてアットホームな空間作りに尽力してくださり
ありがとうございました。

2020.2.4
Kayo Nomura