製作に光を当てる行為 Process Underneath the Art


私たちは、目に見えるものに
左右されながら生きている。

雨だったら、うんざりした気分になり、
晴天だったら、清々しくなる(人が多い)。

花が咲いていたら、美しいと感じ、
川にゴミが浮かんでいたら、嫌悪感を感じる。

その一方で、実は目に見えないもの
にも大きく頼って生きている。

感情というのも目には見えないし

いく先々で感じる、場の雰囲気、
というのも目には見えない。

誰かと出会う第一印象で感じる
「あたたかい感じ」とか「冷たい感じ」
も目には見えない印象だ。

なんでこんな話をしているのかと言うと、
製作をする際も、目に見えないものと
目に見えるもの、両方を意識しながら描くからだ。

● 製作活動のプロセス
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ひとつの完成された作品が目の前にある。
その作品は、もちろん目に見える。

色や形があり、紙の中に収まっている作品だ。

では、どのようなプロセスで絵が完成していくか
というと、それは目に見えない部分に意識を集中させる
ことから始まる。

「何を伝えたいのか」
「どんな想いを共有したいのか」

普段の生活の中で気づいた真理、
人との関わりの中で感じたこと、
それらを言語化する代わりに
絵で落とし込む行為。

それが私にとっての製作活動のプロセスだ。

● 過程に光を当てる
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先日、ある方と
目に見えない作家活動のプロセスを
可視化することの大切さについて
お話しをしていた。

完成された、いわば「結果」
としての作品だけではなく、

その中に潜む「ストーリー」、
つまりは出来上がるまでの過程があってこそ

鑑賞する方はより深く作品に入り込む
ことが可能になるのではなかろうか。

この過程に光をあてる取り組みを
意識しながら取り組んでいこうと思う。

どのような形で、は、また追って。

● 一言編集後記
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すでに過程に光を当てる取り組みとして
意識しているのは、インスタグラム。

ここでは完成された作品のみならず
どのように製作しているのか、
日常生活の中で起こったことに対しての
疑問や感じたことを製作の工程にどう組み込まれていくのか、
を感じてもらいやすいと思う。

ご興味ある方は、こちらをどうぞ◎

\Life is Art./

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2018.5.15 Tuesday(*KAYO-BI)
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。