根本にはあるのは、やっぱり「人」My Inspiration


先日、ワークショップLet’s Drawと
Dialogue Drawingを同じ日に開催した。

ワークショップは参加された方々が
自由に描いていただく機会を提供する場。

Dialogue Drawingは、
参加者のお話を聞きながら
私が描かせていただく場。

この2つの出来事を
同じ日に開催することによって、
改めて、なんでこれらの活動をしているのか
について感じ入ることができたので
本日のKayo-biは、それを公開します。

● 心を描くという行為
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ワークショップを開催する目的は
「うまく描くこと」ではない。

・自由に描くこと
・とらわれずに描くこと
・ただ、楽しむこと

描く行為って、そもそもなんだと思います?

描くことは、自分を知るための手立てになるし
普段使っていない脳の部分を活性化するための行為でもある。

描くことで気分転換になったり
気持ちがほぐれたり、集中する時間をもてたり。

使いたい画材や色も、その時々で違っていい。

白い画面に思うがままに埋め尽くす行為を楽しんだらいい。

正しいもなければ不正解もない。

頭で考えるよりも先に、手を動かしてみること。

・・・
頭でっかちになって
理屈こねくりまわすことよりも

やってみることで理解できることのほうが
圧倒的に早いから。

そんな場を提供することが私が
ワークショップをする理由。

● その人の「今」に集中する行為
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一方で、Dialogue Drawingは私にとって
ライフワーク的な取り組みです。

対話から、絵が生まれる。

申し込まれた方が「今、大切にしている言葉」
から対話がスタートし、その行為の中で
色や線、形が紡がれていく。

話をしながら、作品が仕上がっていく。
その過程の中で、思ってもみなかった
作品が生まれることも。

完成した作品を通して、
「より深い自分を探るきっかけになる」
という感想をいただくことも多い。

そこにある根底的な思いは
「人に対する興味関心」。

だから、目の前の人と話をしていると
もっと話を聞きたくなる、質問したくなる、
寄り添いたくなる、叱咤激励もしたくなる。

でも、最終的には、その人をまるごと
受け止めて、ただただ、その人の「今」
を静かに筆に落としていく。

一人でアトリエに籠って絵を描いているものと
何かが違う、そんな作品が出来上がることが多い。

● 人への興味に尽きる。
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ワークショップもDialogue Drawingも
一言で言うと、「人への興味」が根底にある。

絵というツールを通して、
自分や他者を理解し、
世界への認識を深め、
広げていくこと。

参加される方にとって
何か、ひとつ日常が変わるきっかけだったり
よりよく自分を理解する手立てとなればいいな
って思っています。

これからも色々な形で、色々な地域で、
この取り組みを続けていきたい。

● 一言編集後記
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最近改めて、絵ってすごいものだと思う。
絵だけでなくて、音楽や踊りもそうのだけども、
芸術が人に与える影響って底知れない。

でも、それ以上に、人間ってすごい。
人の可能性って、文字通り無限大だ。

一人ひとりが、違った役割を持って
この世に生まれてきて、世界と関わっていく。

私は絵の分野で、人とコミュニケーションを
撮り続けていきたい。

だって、人生は、芸術そのものだから。
\Life is Art./

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2018.5.15 Tuesday(*KAYO-BI)
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。