完成された美ではない挑戦 L.I.V.E


日々心がけていることの一つに、
美術館に行ったり、展示を見にいくこと
というのがある。

ただ、ここ数ヶ月は
音楽を聴きに行く事に注力している。

それはなんでか?
という疑問と共に最後まで読んで頂けると嬉しいです。

● 76歳の偉人
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言わずと知れたポール・マッカートニー。
彼が新しいアルバムをリリースした今年は
11月に日本でもライブが開かれた。

ちなみにそのアルバム『Egypt Station』は5年ぶりのリリース。
彼にとって36年ぶりの全米ナンバーワンを獲得したアルバムだ。

現在76歳の彼。

何歳になっても、過去にしがみつくことなく、
進化し続けること・挑戦し続けることを
身にしみて感じさせてくれる存在。

そんな彼の、両国国技館と東京ドームのツアー
両方に先月行ってきた。

東京ドームはエンターテイメント性が強く、
何万人も入るハコの中で、そのエネルギーが一体となって
ビートルズ時代の曲から最新曲まで披露される時間に圧倒された。

とても70代とは思えないような軽々しさで
ステージを駆け巡り、ピアノを演奏し、ギターを持ち上げ
何曲も歌い続ける彼は完全に神がかかっていた。

そのエネルギーの総量は、意外に感じるかもしれないが、
ハコが小さくなった両国国技館でのライブの方により感じた。

それは距離が近いということからなのかもしれないが
何よりも、詰めかけるファンの熱量が高いからだと感じられた。

● 12月のカーテンコール
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ところ変わって京都。

昨年展示をさせて頂いた京都文化博物館別館にある
arton art gallery。

その横の会場がコンサートホールになっているのだが
念願叶ってHaruka Nakamuraさんがここ5年間毎年
開催している「カーテンコール」という演奏会に行った。

彼の奏でる世界観がとてつもなく好きでCDは何枚も持っているのだが
ライブに行くのは今回が初めて。

「カーテンコール」は様々なアーティストとコラボしながら
構成されるセットリストで、どの曲もユニークでありながらも
彼の世界観が余すことなく表現されていた。

● ライブとCDの違い
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「ライブ」というのは、その名の通り、
生の現場でしか感じられない音があり、
音以外のエネルギーもそこには含まれる。

会場が一体となって、
演奏者を中心に、エネルギーが生まれる空間。

そこには、CDで聴くのとは全く違う質感がある。

CDが一つの完成された美だとしたら
ライブは会場一体となって作り上げる美だ。

CDは固定されており
ライブはその場で作り上げるナマモノだ。

それを絵に置き換えると
CDは個展会場で展示する作品で
ライブはライブペインティングだ。

個展会場で展示される絵というのは
何十枚と描いた中で、「これだ」と思う
選りすぐりのものを展示したもの。

だからある意味で完成された美だ。

一方で、ライブペインティングは
見て下さる方々と共に一緒に作り上げるナマモノ。

どのような作品になるのかは、
その瞬間にしかわからないスリルと臨場感がある。

どっちがいいとか悪いとかではなくて
ただ、ただ、違いがあるのみ。

● まとめ
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今回ご紹介したポール・マッカートニーの二つのライブと
Haruka Nakamuraの「12月のカーテンコール」以外にも
いくつかの演奏会やライブにこの秋から冬にかけて、行った。

「完成された美の美しさだけではなく
皆で作り上げるライブな絵を描きたい」

と思ったから。

結論。
来年は、ライブペインティングに挑戦します。

どのような音楽家の方と
どのような空間で開催するのかは
現在打ち合わせ中のため、
また追ってお伝えしていきます。

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来年も、他の人から見た小さな一歩でも
私は私なりの挑戦をし続けていきたい。

というわけで皆様、
Merry Christmas and a Happy New Year!

今年もKayo-bi Journalにお付き合いいただき
ありがとうございました。

また、来年も変わらずKayo-biとKayo Nomuraを
どうぞよろしくお願いします。

Kayo Nomura
2018.12.25 火曜日