またひとつ、決意固まる Inspiring Moment
●ありそうで、ない。
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絵描きにとって、最も嬉しい瞬間のひとつは、
描いた作品が出迎えてくれた先に飾られ、
生活の一部になっていること。
でも、実際にそれを見る機会は、
あるようで、あまりない。
だからこそ、の感動だった。
4月展で作品を購入いただいた方が
「よければ作品を飾った頃におうちに遊びに来ませんか?」
とおっしゃってくれたことが。
そして、先日それが実現したのだった。
●絵が生活の一部にあるということ
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玄関を入り、廊下を通り抜け、リビングに入る。
ソファの上にどーんと飾られている『Kingdom of Green』
まるで最初からずっとそこにあったように、馴染んでいた。
「毎朝、作品を見ているの」
「今までソファの壁を背にしてダイニングに座っていたけど、
作品を出迎えてからは、作品が見える位置に自然と座るようになりました」
と生活の中に、『Kingdom of Green』が溶け込んでいる様を
実際に見聞きすることができて、心がじんわりとあたたかくなった。
ちなみに、その方は、4月展の会場だったGULIGULIに、たまたま私の作品を見て、
気に入ってくれ、おうちに出迎えてくださったのだ。
つまり、絵を買いに来たわけではなかった。
もちろん私のことを知らなかった。
そう思うと、偶然なんていうものはないではないか
と感じずにはいられない。
●この日の体験を通して
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最初は、絵を描くことが楽しいと思って描き始めた。
そこから、いつの間にか個展を開催するようになって、
作品が私の手元を離れ、様々な方の生活の一部になっていくように。
それを実際に拝見することができて、
また一つ、決意が深まった。
真摯に絵に向き合っていくということ。
そして、絵を描き続けていくということ、に対して。
さらに、アートを通して、世界に貢献していくということ。
正解がないからこそ、より面白く、より難しく、
だからこそ、やりがいのある世界。
この世界に身を置くことを決断した自分に
心から「よかったね」と言ってあげたい
そんな特別な1日になりました。
この日過ごした時間の中で感じたこと、
織り成された会話の数々、
いただいた美味しいご飯、
全て血肉となって、
私の中に生き続けていきます。
●おまけ
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ご馳走になったお料理とデザート。
美味しさを写真だけで伝えきれないのが残念です。
N子さん、心より、ありがとうございました。
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2016.6.14 Tuesday(*KAYO-BI)
Kayo Nomura
*KAYO-BI:毎週火曜日にブログを更新しています。
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