人間探求と絵を描く事の関連性 In Seek for the Eternal

突然だが、長年続けている勉強がある。
とても大きな枠で言うと、心理学。もう少し詳細に言うと、人間の探求への勉強。

そこには私たちの人間の進化の歴史をも含む。かと思えば、外の世界が自分の内側と同じだという、いわゆる「鏡の法則」についてだったり、「私」とは何か、そして感情や思考と肉体の関係性について等々、一見すると壮大なドラマのような内容だ。

上記の内容は、直線的に絵描きとしての活動に関係ないように見えるけども、私にとって、描くことと人間探究は自転車の両輪のように有機的につながっている。むしろ、土台は人間探求にあり、そのアウトプットの場として絵を描く行為があると言っても過言ではない。

当たり前のことだけども、絵を描く以前に一人の人間であり、
その人間がどういう人であるかによって、描くものが変わる。

自分自身の器をより広く深く、純度あるものにしていくことによって、絵も如実にそのように変化する(と私には感じられる)。やや抽象的だけども、自分をよりよく知ること、世界のこと/人間のことをより深く知ること、それらを通して、より深く自分を含む世界との「対話」も可能になる。

結局のところ、自分がどういう存在であるか。
それが全てに繋がってくるし、自分という存在の純度を上げていけるように、これからも精進していきたいと思う。

2021.10.12
Kayo Nomura