作品が生まれる過程を紐解く Image x Keyword

「作品のイメージってどこから湧いてくるの?」
この質問はよくいただくものの1つです。

今週土曜日から始まる個展にも展示する作品の1つを
例に解説を試みます。


こちらの作品のタイトルは

Hop, Step, Jump
-一歩踏み出せば、次も出る-

● 出発点
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前週お伝えした沖縄滞在中に
「どのような作品を描こうかな」と思って
ホテルのあたりを散歩していました。

そのような視点でうろちょろ歩き回っていると、
タイルの模様に目がつきました。

3つの丸がぴょんぴょん連なっている姿を。

3という数字が好きなこともあり
(単に誕生日が3日だから、という理由だけなのだけども)

この3つの丸を生かした作品を作りたい。
とあたためました。

● 言葉とイメージが結びつく時
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部屋に戻って早速、
3つの丸を色々な配置をしたり、
横向きしたり、縦長に変えたりしながら
眺めていく中で、

「あ、ホップ、ステップ、ジャンプだ!」
と閃きました。

ちょうど、その時、
展示の準備や作品制作に行き詰まりを感じていた時
だったのもあると思います。

ここで、言葉とイメージが合致する感覚がありました。
この2つが結びつくと、展開は早いです。

色合いも、大きさも、イメージしながら
気持ちも込めて、一息で描くことができる。

● 2つでひとつ
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言葉にするとなんてことない
作品制作への流れですが、

イメージと言葉

この両方が伴うと
作品への方向性がぐっと近づきます。

逆に、一方の力が弱いと
未完全になることが多い。

● 誰に何を届けたいのか?
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さらに、その一歩先にあるのが
「誰に何を届けたいの?」という問い。

作品を描くことは、
自分の為でもあるけども、
それを見てくださる方の為でもあるからです。

見てくれる人が
「目の前の現状から一歩踏み出せる気がした」とか
「勇気づけられた」とか「私も表現したくなった」とか

何かしらの気持ちの変化や
アクションに結びつくと
嬉しい。

今後のKayo-bi Journalでは
制作の源は何なのか?

どのように各作品を作っているのか
という内容もアップしていきたいと思います。

● 今週の一言問い
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ホップ、ステップ、ジャンプ!
と身軽に一歩を踏み出せるとしたら
目に見える世界はどう変化する?

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2019.4.16 Tuesday(*KAYO-BI)
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。