世界との関わり方 Here’s Something I’ve Learned about People.


洋楽が好きな方ならご存知だと思うが
昨年11月にテイラー・スウィフトが
ニューアルバム「reputation」を出した。

ご存知のない方のために、彼女の経歴を以下抜粋:
2006年にアルバム・デビューし、続く2008年の『フィアレス』から
2014年の『1989』まで4作連続で6週以上全米1位というビートルズ
以来の偉業を達成。最年少でグラミー年間最優秀アルバム受賞など、
名実ともにトップスターに君臨。 (出典:rockin’on.com)

このように輝かしい経歴を持つ一方で、
メディアから色々な角度でゴシップネタで叩かれ、
様々な著名人ともバトルを繰り広げ、
彼女のイメージ像は人によってバラバラであり
好き嫌いが分かれるアーティストのひとりだ。

そんな彼女のニューアルバムの名を
日本語に訳すと「評判」。

● 良きことも悪きことも。
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ネットやSNSが当たり前になってしまった
現代社会ではどういう投稿をし、どういう発言をし
どういう自分を「見せていく」か、が
大事になってしまいがちだ。

でも、当たり前だが、それは自分の一面に過ぎない。

SNS上では一般的にネガティブとされているものを排除し
ポジティブなものを中心に投稿しがちだからだ。
それは、私たち一人ひとりの中にある
「よく見られれたい」という想いが根底にあるから。

だけど、現実では、良いことも悪いことも
ごちゃ混ぜなのが私たちの人生だ。

● 多面体としての「私」
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また、どのような人と一緒にいるか、
で、自分の見せる面が変わる。

親と一緒にいる自分と
友達と一緒にいる自分、
職場での自分、一人の時の自分、、
と細分化していけばいくほど
同じ「自分」なのだけども
見せている面が変わってくる。

自分であることには変わりがなくても
役割や性格が異なってくる。

そういう意味で、
「本来の自分」というのは
一体何なにか?

そして、他人が自分に思っているイメージ像
というのは、本当に真実のものなのだろうか?

● 一部しか見えないもの。
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テイラースウィフトのような著名人ともなれば
様々な角度からメディアは粗探しをし、世間が
勝手に「テイラースウィフト像」を作り上げてしまう。
そして、実際に本人に会ったことのない人は
それが真実だと思い込んでしまう。

その彼女のアルバムに自ら寄稿している
“私が人々について学んだこと”と題した文章の
最後が印象的だ。

『誰かのことをわかっていると思っても、
実際それは、その人がこちらに見せたいと
思っている姿だということ。』

目の前に見える現象は
多面体の一部でしかないということ。

相手のことを100%理解できる
などということはありえないということ。

一部分だけを切り取って、
それが全てだと思い込むことは危険もはらんでいる。

だからか、
SNSで発信をするのを恐怖だと感じ、
何も発信しない人もいるのだと思う。

それは、目立つ人であれば、あるほど、だ。

● まとめ
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SNSで発信しようがしまいが、
私たちは、人と関わりあっている以上、
何らかの印象を世間に与えながら生きていく。

そこには良き面も悪き面もある。

自分としては、こう思われたいのに、
相手は真逆のことを感じてしまうこともある。

でも、それが、生きる
ということなのではないか。

そして、「他人からどう思われるか」を
気にしすぎるあまりに、自分の意見や考えを
伝えられなくなるのは弊害なのではないか。

テイラースウィフトが、どのような「評判」で
あるにせよ、音楽作りを通して世界と関わり続けて
いくように、

私も絵と言葉を通して、世界と関わり続けていきたい。
それがどのように見られるか、は脇に置いて。

これを読まれているあなたは、たとえ誤解されるリスクを
とってでも、この世に伝えたいもの、って何ですか?

● 一言編集後記
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テイラースウィフトのニューアルバムの寄稿は
本当に興味深い内容で、ここでは全てを伝えることが
できなかったので、ご興味ある方はこちらの文章が
わかりやすく伝えています。

\Life is Art./

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2018.5.1 Tuesday(*KAYO-BI)
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。