これまでの道とこれからの道 From There To Here
先月末のこと
とあるパーティが、大阪の中之島公会堂で開かれ
会場内で私の作品を展示いただいた。
主催者の方は、私が大学生の頃、就職活動をしていた際にお世話になった
キャリアコンサルタントの本田勝裕さん(通称ポンタさん)。
現役大学生の方から、社会人の方、総勢120名もの方が集まり
「一緒でバラバラ」というコンセプトのもと、開かれたパーティ。
ポンタさんと出会った頃、
私は猛烈に「世界を股にかけるキャリアウーマン」
になりたいと思っていた。(今思うと恥ずかしいけども)
そして、実際にそれに照準をあてた就職活動をし、
大手マスコミ、外資系企業、海外勤務、と渡り歩いてきた。
2014年に絵を描き始めるまでは。
ポンタさんとの出会いは私の原点でもあると同時に
「遠くまでやってきたな」とこれまでの人生を振り返させてくれる存在。
本来の自分とは懸け離れた像を創り上げ、
なりふり構わずそれに近づけるように必死こいていた昔を
今だったら冷静に「その方向ではないよ」とツッコミたくなるけども、
その間違いが無ければ、そもそも、今の私もいないということを
骨の髄まで感じている。
とはいえ、ポンタさんと出会った頃、まさか将来絵描きになっているとは
夢にも思わなかったけども、だからこそ人生って面白いし、
寄り道をしたからこそ、初めて見える道筋もあるんだなぁってしみじみ感じる。
そう思うと、どのピースが欠けたとしても、
自分の人生というのは成り立たないし
他人の人生にとっても、
自分という存在はなくてはならないもの
なんだとも思う。
だから、これからも目の前のことに一生懸命になりながら
やってくる出来事一つ一つやっていくしかないんだなぁ
諦めのような、断念のような、不思議な感覚と共に
それを静かに感じるのです。
2016.2.9 Tuesday(KAYO-BI)
Kayo Nomura
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