お気軽な旅とお気軽な線 Easy Going Sketches

ここ最近、電車で遠出をすることが多い。

滋賀の近江やら、兵庫の明石やら、
京都の舞鶴まで足を伸ばすことも。

在来線でのんびり行くこともあれば
特急に乗ってズンズン行くこともある。

移り変わる景色を窓からぼーっと眺めていると
日本って広いなぁってつくづく思う。

ビルが立ち並ぶ都会もあれば
見渡す限りの平野がエンドレスに続くこともある。

天気も、トンネルを越えると太陽がすっかり雲隠れして
びゅんびゅん冷たい風と雨に世界が覆われることも。

日常から少し違う景色を目にすると、
それらを記憶に落としておきたくなる。

そこで登場するのがペンとノート。

hahnemuhleというドイツのブランドのノートブック
それからいつもカバンに詰め込んでいる色々なメーカーのペンや色鉛筆。

瞬時に移り変わる景色を眺めながら、
列車の中で、赴くままに描く行為。
普段付け足しながら作品を描くことが多い私にとっては
極限までシンプルな線と色の連なり。

その時に描いたものたちを日を置いて改めて見直す中で
作品のコンセプトやイメージが湧いてくることもある。

そして、電車の旅は、最高の気分転換。
移り変わる景色を見ていると
“どんなものも変化し続ける”
という当たり前のことに気づく。

これからも、引き続き
ペンとノートをお供に、
お気軽な旅を続けていこうと思う。

変化し続けるしかない
この世に想いを馳せながら。

2016.1.19
Kayo