個展終了報告//作品集「DIAOGUE」 in 東京

作品集「DIALOGUE」の原画展 in ondo stay&exhibition、昨日を持ちまして終了いたしました◎
在廊する日数が限られ、予定したイベントも変更せざるおえない状況でしたが、緊急事態宣言での完全予約制の中、会場に足を運んでくださった皆様、来れずともインスタライブを見てくださった皆様、作品集をご予約下さった皆様、感想をお送りくださった皆様、気にかけてくださった皆様、ご連絡を下さった皆様、ありがとうございました。
本当はもっと在廊したかった、というのが正直なところです。
直接お会いして、お話をしたかった作品について、作品集について、対話について、人生について、会場に来られる方とゆっくりお話したかった。その日数が限られたものであったことは心残りではありますが、その分、これまでのどの展示よりも多くのご感想をいただきました。
作品集の感想も含め、その一部を抜粋し、この場で紹介させてください◎
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久方ぶりに拝見しましたが、野村さんの作品には見るたびに不思議な癒しを感じます。
色や線がとても綺麗で素敵な個展でした。
作品集は、きっと原画の色や世界観を表現するのに苦心されただろうと思います。
やはり実物には実物にしかない煌きがあり、だからこそ、原画展開催には大切な意味があるのだろうと思います。
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カヨさんの本は“生物”のように生きて見えました。
いろんな思いがある中で、最後まで答えを絞ろうとせず、常に探り、探し続けている感じが伝わってきました。まるで水が静かに流れていく道を探すように。
SNSを見て、こんなにも私の心・好みに刺さる絵に出会ったことはない!と思いずっと憧れていましたが、原画は繊細さ、柔らかさ、力強さ、暖かみが直に伝わってきて更に素敵でした…!
すべての色が美しくて輝きがあって、佳代さんのその時の「今」が絵の具の滲みひとつひとつに溶けているようで。
1枚ずつ向かい合って対話をしてみました。
絵の煌めきから、佳代さんが、命や生きることやこの世界に、優しく希望を持っているように、私は感じていました。
抽象画なので、何を書いているかわからないのですが(笑)、でも、絵から伝わるオーラや優しさを感じるものがあり昔から大好きです。原画ならではの立体感や表情に出くわせます。 そして、個人的には彼女の絵が徐々に変化/深化していることにも何となく気づけていることに面白さも感じています。一人のアーティストをおいかけることで見えてくるものだと感じました。
ウチのリビングには、数えてみると大小10枚程の絵画が掛かっている。
その中で一番出現率が高いのがこの野村佳代さんの作品。
目を惹く絵画というのはもちろんある。これぞ渾身の一作!ということを感じることも多い。一方で、ここ数年、展覧会に行って作品を見るときの一つの方法は「この絵をウチのどこに、どう飾ろうか」というもので、そのアプローチの場合、尖りすぎているとちょっと困ったことになる。その観点で、彼女の作品は、埋もれないし、尖りすぎない。
鑑賞する側との関係性を幸せに保持する絵って言ったらいいのかな。その意味で今回のDialogueという言葉の選択はとても嵌っているように思う。
かよの絵の中には、かよの人生が、そして、かよがこれまで出会ってきた人やモノの生命がある。
また、このような状況の中でも、適宜打ち合わせをしながら、個展開催を実現してくださったondoのスタッフの皆様、心よりありがとうございました。(予約の業務も大変だったと思います、、)
そして、何もないところから、2019年秋から対話を重ねて作品集の制作をサポートしてくださった池田さん、そしてデザイナーの坂口さんに、最大限の感謝を。
東京での展示は本日を持ちまして終わりですが、
2月6日から台湾のmaruteで巡回展がスタートします!
東京展では発表できなかった作品集の作品および作品集に向けて描いたものの、収録できなかった作品も携えての展示。東京展とはまた異なる趣になりそうです。
作品集をもとに、これからも絵と対話の場を持ち、実践していきたい、そう思っています。
2021.1.26
Kayo Nomura