対話と絵と。Dialogue and Drawing


この三連休は、イベントづくしだっだ。
振り返りと共に、その様子をダイジェストしていく日記調な本日のKayo-bi Journal。

●お話会「自分らしく生きる」
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現在個展開催中の実身美sangmiさんの企画。(3月15日まで開催中です)
このテーマにした理由は、「自分らしく生きる」ことが大事だと言われているけども、そもそも一体、それってどういうことなのか?それを紐解いていくことで、参加者の皆様がよりよく自分と付き合っていくきっかけにならないかと思ったから。

当日は雪舞う連休初日の朝だったにも関わらず、9名の方が参加くださった。
絵を嗜む方から、芸術に全く関心ない(笑)という方まで、年齢も職業も多種多様だったけども、それが話を発展していくことの大きな要因となった。

「自分」を語る上で外せない“役割”としての自分、その時々で入れ替わる“パーソナリティ”、そして自分の“特質”そのもの。流されている自分と主体的に物事を選びとっている自分。
一人の「自分」の中にもたくさんの面があるからこそ、戸惑い、一貫性を持てず、結果「らしさ」が何かわからないまま過ぎていく。

この会を通してそれぞれの人がそれぞれ、自分なりの答えを持ち帰ってもらえるような時間になったのではないだろうか。

●Omamori Drawing
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「あなたにとってお守りとなるような手のひらサイズを描く」対話式のプライベートミニドローイング。
レストランの常連さんから、「知り合いに勧められてきた」という方、スタッフの方まで、計15名の方のお話を伺いながら描いた時間。おひとり15分という短時間だからこそ、集中してその人の言葉、背景にある想い、今人生のどのフェーズにいるのか等々察しながら、その人にとっての「お守り」を描いた。
悩みを打ち明けてくれる方、趣味について楽しくお話する方、人生の転機を前に迷っている方。人生のどのフェーズにいようが大丈夫だよ、とそっと祈りを込めて描く時間。

たくさんの方の人生に触れることは、私の様々なパーツを呼び覚ますような感覚だった。どんな人にも輝きがあって、どんな人も単純に愛おしいと思えた時間。

●Dialogue Drawing
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翌日の10日。先月に引き続き今月も世田谷百貨店にて。

Dialogue Drawingはその人が今一番気になっている言葉やキーワードを軸に、対話を繰り広げていき、1時間じっくりと話しながら作品を仕上げていくプライベートドローイング。参加者の中には、2回目の方もいて、出来上がりを見て、前回との違いに感動を抱いていた。

なかなか自分のことってわからないもの。言葉ではないイメージ描画で表すことで、ストンと納得したり、腑に落ちたりする体験をされる方も。自然とコーチングセッションになることもある。素直に話をしてくれた皆様に感謝の気持ちが膨らんだ帰り道。

対話と絵。
両方ともが、私にとって、大事なのだと再確認。

●カキモリ×レターアートワークショップ
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文具好きなら知らない人はいない!(と私は思っている)、東京蔵前にあるカキモリ。大好きなお店です。もともと姉妹店のinkstandとの企画でワークショップをやろう、という話が持ち上がったのだけども、内容や会場スペースのことも含めるとカキモリでさせていただくことに。
手紙を書くことが少なくなっている時代だからこそ、大切な人を思いながら書く行為。思いにならない言葉を絵に乗せて気持ちを伝えるレターアートのワークショップ。午前と午後の計2回、三連休の最終日に開催しました。参加者は皆女性!なかには親子で参加くださった方も。
私のワークショップは毎回、すぐに絵を描くというよりも、「どんな思いを描きたいのか」を明確化していくことに重点を置いている。ワークシートやシェアをすることで、自分の想いを言語化し、気持ちを整理した上で、描く行為にシフト。シェアでは笑いが絶えず、描く時間は皆真剣そのもの。
大切な人とのエピソード、それぞれが語ってくれたけども、1つ1つの物語に感動しっぱなしだった。人が人を想う気持ちってなんてあたたかいんだろう。

皆様、inkstandの美しい発色に歓声をあげながら描いていました。インクは書くだけではなく、描くツールにもなる。インクの幅が広がる時間にもなったとしたら、私も嬉しい。

またカキモリで何かご一緒できたらいいな。

●対話を描く会
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Dialogue Drawingでは一対一で描いているけども、複数名の人が織りなす対話を聴きながら描くことができないか?というKさんの発言から発足した会。夜の恵比寿で繰り広げられた実験のような時間だったけども、興味深い絵ができた。
対話って、場や状況、相手によっても変幻自在。行ったり来たりする流れから訪れる沈黙。突然変わる話題。と思ったらループしたり繋がっていたりもして。
最後は、あえて白黒だけで、その時間成された対話を要約する作品をサッと描いた。この2つの絵があってちょうど良い。そんな気がした。
この会は、発展していく予感を感じさせた。

やっぱり対話と絵。両方なんだな。

●まとめ
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一人で描く時間。
他者を介して描くomamori drawingとdialogue drawing。
ワークショップを通して、参加者の皆様が自分と向き合い、描くことそのものを楽しむ時間をつくること。
グループの対話を聴きながら描く対話。

毎日違うことをしているようで、場や人が変わるだけで、私のやっていることはやっぱり対話と絵。その2つを行き来する行為なのだと改めて実感。

行動することで、自分のことがよりわかる。
行動することで、自分の世界への役立て方が明確になる。

この3日間で関わってくださった大勢の方に、ひたすら感謝。
私という存在を活かしてくれて、有り難う。

●一言問い
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あなたという存在を活かす行為って何ですか?

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2019.2.12 Tuesday(*KAYO-BI)
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。