変化を作り出すための方法 Change is Always Possible


イタリアでの制作をと押して、
作品が変化していることを実感している。

数日間、青い湖のほとりでひたすら描いていたのだが
淡く、薄く、澄んだ色合いが増えた。

また、より、シンプルな表現に変化した。

それが良いのか悪いのか、
というのは置いておき、
ただ、事実として、そうなった。

● 場の与える影響
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考えてみたら当たり前のことだけども、
環境の影響力というのは計り知れない。

どの大学に行くかで、その大学の色に染まるし
(早稲田の人はやっぱり早稲田っぽいし、
慶応の人は慶応っぽい)

どの会社に就職するかで、異なるカラーを身にまとう。
銀行に就職すると、銀行に勤めている人っぽくなり、
サーフショップで働く人は、サーフショップ店員らしくなってくる。

同じように、どこに住むかによって、
その土地の影響を無意識的に受けるもの。

私は小学生の頃、カリフォルニアに住んでいた。
そこで馴染んでいた価値観や空気感は、
日本に帰国した際に、一掃された。
数年住んだのち、日本人らしさが馴染んでいた。

これも全て知らず知らずのうちにそうなっていた。

私たちは、どうあがいても、必ず、
場に影響をされてしまうもの。

それを知っていれば、自分にとって心地よい環境はどこか?
どんなものがあると、気分は上がるのか、はたまた下がるのか?
を意識的に選んでいくことが可能だ。

● 場を利用すること
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私にとって、イタリアという国が
よりシンプルな表現を導き出してくれたように

これを読んでいるあなたが、
もし今、何かを打破したかったり
何かを変えたいと思っているとしたら

場の影響力を逆手にとって、
意識的に、場を変えてみるのも手だ。

思い切って引っ越すとか、他国に移住するといった
大々的に環境を変えるのが現実的ではないとしても、

例えば、普段行かないところに足を伸ばしてみたり
数日間の旅行にいくだけでも、日常の見え方が変化する。

どこかに旅をして、また同じ場所に戻ってきたとしても
それは、旅に出る前の自分とは、なんらかの形で、変化している。

自分でそれがわかっていようが、
いまいが、必ず。

● 一言編集後記
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私たちが旅にいく理由は、
日常に戻った時に、日常が変化する
視点のシフトのためなのかもしれない。

もうすぐ私のイタリアの旅が終わるけども、
日本に戻ってからの自分がどのような作品を
生み出すのか、自分でも楽しみだ。

その片鱗を7月の京都の展示で
発表できそうです。
展示の詳細は、また追ってお知らせします。

・・・
人生を生きることは、芸術そのものである。
\Life is Art./

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2018.6.5 Tuesday(*KAYO-BI)
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