どんな色眼鏡をつけている? Bias is Everywhere
『13歳からのアート思考』という本を読み進めている。
話題書になっているので、ご存知の方も多いかもしれない。
詳しい内容は端折るが、一言で言うと「アートって一体なんだろう?」という極めて根本的な問いを、様々なアーティストを事例に提示している本だ。
例えば、
マティスは「目に見える通りに描くこと」から解放する絵の道筋を確立し、ピカソは「遠近法的なモノの見方」から決別した絵を描くことでそれまでの常識的な描き方を覆し、カーディンスキーは「具象物を描く」という常識を開放した。
それらの事例を通して、”正解を見つけること”から”答えを作る力”を養い、「自分のものの見方」や「自分なりの考え方」を手に入れることを目的としている本だ。
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絵に限らず、私たちは知らず知らずのうちに「前提」や「常識」に縛られて生活をしている。でも、もっと怖いのは、そのバイアスに気づかずに生きてしまっていることだ。
突然話は変わるが、私は定期的に泳ぎに行っている。
その際、ゴーグルをするのだが、先日ダークトーンのゴーグルから透明なゴーグルに変えた。たったそれだけのことで、プールの底の傷跡までもクリアに見えるぐらい、視界が明るくなった。それまでは水面は暗く、少しぼんやりとした印象だったのに。つまり、暗いゴーグルを取り外し、透明なゴーグルに付け替えるまでは、「水中=暗いもの」だという前提が私の中で出来上がっていたのだ。
これは比喩に過ぎないが、つけるゴーグルの色が変わるだけで、同じ水中が様変わりするように、どのような「前提=色眼鏡」をしているかによって、世界の見え方は変わる。
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これまで「当たり前」と思っていたことを疑ってみることや、これまでのやり方を世襲していたことに対して疑問を投げかけてみることを通して、実は世界はびっくりするくらい様変わりするのかもしれない。
2020.07.14
Kayo Nomura
(おまけ:一言日記)
最近白湯生活を始めました。
じんわり水分がカラダ全体に行き渡る感覚。おなかもあたたまる。心が優しくなるような気持ちになる。ちなみにチョコを口に入れながら飲むとホットチョコレートみたいな感じにもならなくもない笑。