2022年版Coyomi Project 始動

 

気がつけば、今年も早くも約半分過ぎた。

とはいえ、来年の準備を始めるには早すぎる、と思われるだろうけれども、2022年のカレンダー制作Coyomi Projectが始まった。

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Coyomi Projectとは…

カレンダーに使用する絵を、様々な方の現状や大切にしている想いなどを軸に対話し、それらのお話に基づいて12枚の作品に仕上げていくプロジェクト。
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といっても、絵の制作はもう少しあと。

今週は、絵を描く土台作りのため、事前に募集をさせていただいた21名の方と「対話」をしていく時間。

昨年から始まった本プロジェクトだけども、改めて、なぜ、このような形でカレンダーを作ろうかと思ったというと

1)「対話と絵」を軸に活動しているから
自身の活動により忠実に活動をしていこうと思った際に、毎年作っているカレンダーもそれに乗っ取ったものにしたい、という思いがあった。

2)カレンダーは毎日の生活に根付くものだから
カレンダーは、スケジュール管理や予定確認のために日々眺めるもの。そして、毎日の生活は、良い日と悪い日、気分の上がる日と下がる日、楽しい日と苦しい日…色々な日々で成り立っている。時として波瀾万丈な日もある中、どんな状況にも寄り添う作品を作りたいと思った。
様々な年齢の、様々なバックグラウンドの方々のリアルな声をお聞きし、多種多様な生き方や価値観、今の希望や苦しみなど、何の決まり事もない形で対話をし、それらのお話をもとに、絵に昇華させていくことができたら、上記に沿ったカレンダー制作が叶うのではないかと思ったのだ。

一週間をかけて21名の方にお話をしていく。
昨日、早速5名の方と対話をさせていただいた。

今の現状に満足できないけども、突破口が見つからず、他人や環境のせいにしてしまう方、
10年前の震災をきっかけに移住をし、陶器制作をしながら暮らしている方、
自分にまとわりついていた鎧を脱ぎ捨てて自分らしく生きよう、と決意された方、
身近な方を亡くし、その想いに向き合うことができないまま日々を暮らされている方、
仕事上でコミュニケーションがうまくいかず、モヤモヤを抱えながら過ごしている方、、

お話をしていく中で大事にされていることや、今の自分に足りないと思っていること、本当はこうしたいけどもその一歩が踏み出せないという悩みを持たれていたり、不安を面白さに変化させていくコツなど、とても興味深い時間を過ごさせていただいた。(大切な想い、お気持ちを共有してくださって、ありがとうございます…。)

まだ来年に向けての本プロジェクトは始まったばかりだけども、すでにやってよかった、と思っているのは、やっぱり私は人とお話をすることが好きだから。もっと言うと、人が好きだから。嫌いな人も含めて、本当は好きだから。

一人の人間の中にはいろいろな自分がいて、時にそれらあが対立することもあるけども、本当は、どのパーツの自分も愛おしい存在。

皆様とお話をする中で、なぜかそういう想いが渾々と湧き出てきています。

年々、「対話と絵」という活動がしっくりしてきているけども、本プロジェクトを始動し出した今も、そうハッキリ感じます。

Coyomi Projectの経過は、随時お知らせしていきます。

Thanks to all,

2021.6.14
Kayo Nomura