慣れ親しんだものを新しく保つための方法 The "New Old" Style

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最近、財布を新調した。
 
毎日使うものだから、
気に入るものを長らく探し求めていた。
 

3年前に買った財布も好きだった。
でも3年間使っていたら、結構ボロボロになった。
 
毎日使っていると、汚れに気がつかないものなんだよね。
あんなに綺麗でピカピカだったのに。
 
そして、3年も経てば、
今、新品でピカピカの財布も
同じようにヨレヨレになっていくんだね。
 
●「記憶」のない体験
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財布と同じように、
毎日当たり前のように見て
馴染んでしまっていることって
本当は当たり前ではないんだよね。
ってフッと思う。
 
初めてのことって
最初はとてもピュアな気持ちで
 
とてもドキドキしながら
すこしワクワクしながら
 
やっていたこと。
 
でも、それがいつの間にか
当たり前のことになっている。
 
そんなことで私たちの生活は溢れている。
 
●心が震えること。
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初めて大学生の時に海外一人旅に出た時
怖くて寂しくて仕方なかった。
 
新卒で、初めて営業先で名刺交換する時
手が震えるぐらいに緊張した。
 
転職先で、上司に広告予算のプレゼンをする際に
膝が密かにガタガタ震えた。
 
でも、初めてのものを一つ一つクリアすることで、
すこしずつ経験を得て、同時に少しずつ図太くなっていった。
 
一人旅に出ても寂しいとは思わなくなり
営業をして断られても「そんなもんだ」と感じるようになり
プレゼンをすることにもいつしか慣れてしまっていた。

 

●常にフレッシュでいるために
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絵を描き始めてから3年たった。
 
前よりも、真っ白な紙を前にした時、
「どうしよう」と迷わなくなった。
 
それと同時に、経験が邪魔になってきた。
自分にとっての成功体験が仇となる。
 
いつまでたってもフレッシュな気持ちで
「うまくいくのかいなかいのかわからない」
五分五分の際どさで描き続けていきたい。
 
まっさらな気持ちで。
 
そのために何ができるのだろう?

「壊していく」こと。
 これが私の答え。
やっぱりそこからしか、
新しいものを創造できないから。
 
いつだって、慣れ親しんだものを
新しいこととして、挑戦していきたい。
 
一度きりなんだから。
「野村佳代」としての人生は。
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2016.11.29 Tuesday(*KAYO-BI)
Kayo Nomura
*KAYO-BI:毎週火曜日にブログを更新しています。

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