2つの実話映画から読み解く素質と性格 Tonya and Molly
昨晩イタリアに着いた。
ルネサンス期の作品を見て回ったり
イタリアの画材屋さんに行く予定をしているが
主目的は
・来年以降の計画立て
・7月展に向けての実験的作品の制作
・アートコーチングの構築
といったところ。
まだ到着して間もないので
今日のKayo-biはイタリアのあれこれではなく
機内で見た、実話に基づいた2つの映画からの考察を。
● トーニアの半生
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『アイ、トーニャ』
元フィギュアスケート選手で
アメリカ人初となるトリプルアクセル成功者
であるトーニャ・ハーディング。
彼女はオリンピック代表に選ばれつつも
スキャンダラスな事件を起こし、のち
スケート界から追放されてしまうのだが
詳細はこちらに譲るとして、
彼女の波乱万丈な人生はどのようにして
構築されていったのか、に光を当てたい。
幼少期がいかに人格に影響を与えるのか、
というのは「三つ子の魂百まで」という諺にもある通り
ご存知の方も多いと思うけども、
映画で見る限り、トーニャの育った環境が
その後の悲劇を巻き起こす一因になっていたことは確かだ。
● モリーの半生
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もう一つの映画『モリーズ・ゲーム』
元モーグル選手だったモリー・ブルーム。
2002年の冬季オリンピック予選の最終戦で
思わぬ転倒をし、選手生命がたたれる。
その後、人生をやり直しにLAに移住し、バイト先の上司との出会い
がきっかけとなり、年に400万ドルを稼ぐ、ハイリスクで秘密のポーカールームを
運営するようになるものの、FBIに目をつけられる。
こちらも詳細は、ここに譲るとして、
トーニャ同じくモリーの人格に焦点を当てたい。
モリーも、厳格な心理学教授である一方、
長年不倫をし続けることで母親を裏切った父が
彼女の人生に深く影響を与えている。
● 人格と素質の違い
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子供は親や周りの大人を通して、自分の人格を形成する。
そして、子供には善悪の判断がついていない。
身近にいる大人を真似ることを通して、
自分のなかに良し悪しを判断し、
徐々に人格が作り上げられていく。
その一方で、自分のもともとある性質や素質は不変だ。
兄弟・姉妹がいる方ならわかると思うが、
同じ親に、同じように、同じ環境で育てられたとしても、
同じような考え方や人生を歩むことは少ない。
何が言いたいのかというと、トーニャとモリー、
それぞれ一般的とは言い難い親に育てられ、
それが一因ともなり、波乱万丈な人生を歩むことになったが
それだけが原因ではなかったということ。
きっかけにすぎないのかもしれない。
自分のなかにある、枯渇感や空虚感をより増長させ
より大きな光や野望を生み出す行為になったことは確かだが。
だけども、あるからこそ、より深い愛を知り、
より自分自身について省みることができ、
結果としてより豊かな人生を送ることができうのかもしれない。
● まとめ
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生きることは、様々な人と出会い
色々な経験をしていくこと。
そのなかで、自分の大切なものや夢をみつけ
行動に移していくもの。
自分という主人公に焦点を当てた時に
どの登場人物も等しく大事なのだとうこと。
良い人だけではなく、悪い人もいるからこそ
よりよく自分自身を理解することができる。
そして、その理解力をもとに、
目の前の人に接することで、
その人自身を癒すことができるかもしれない。
それが世界をよりよくしていく一歩。
そんなことを、二人の実在する女性の半生を通して
思いました。
・
人生を生きることは、芸術そのものである。
\Life is Art./
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2018.5.29 Tuesday(*KAYO-BI)
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。