最大限生きるためにできる唯一のこと Present as a Gift


フライトアテンダントの友人から23歳の時に聞いた、
今も、時折思い出すことがあるエピソード。
その友達がファーストクラスのお客様にアテンドしていた時に
お客様から聞いた話である。
● プレゼント。
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お客様
「(友人であるフライトアテンダントに向かって)
 君はまだ若いから、時間なんて無限にあると思っているかもしれない。
 でも、時間というものは、本当に、あっという間に過ぎ去っていく。
 
 人生の最大のギフトって何か知ってるかい?」

友人
「人生最大のギフトですか…?
 教えてください。」
お客様
「それは 今 という時間なんだよ。
 英語で今をPresentというが
 同時に、ギフトという意味も込められている。
 今、というギフト。
 それ以上のものは、この世にない。」
20代そこそこの時にこの話を聞いたが、
その時でも、同じように思ったのを覚えている。
そうそう、
時間って有限だもん。
今、という時間は
返ってこないから、
最大限生きないと。
って。
でも今になって思う、
それを一体どれほど実感していたのだろう?
● 見えないものを大切にする
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時間には実態はない。
だから、無駄にしている、
という意識を持ちにくいのは確か。
例えばお金だったら、
わかりやすく使った分に応じて、
なくなっていく。
目に見えるものって
わかりやすい。
でも、無駄にした時間、
というものがあったとしても
それをその時わかりやすく
照らしてくれるものはない。
もしかしたら5年後、10年後、気づくかもしれない。
しかし、気づいたからって、その時に返ることはできない。
では、そもそも、
「今を最大限に生きる」「今を大切に生きる」
って一体どういうことなのだろうか?
● クリアな視界。
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例えば、仕事を一生懸命頑張ること。
夢を叶えること。大切な人と時間を過ごすこと。
これらは、一様に今を最大限に生きること
とリンクしているかもしれない。
でも、例えば、大切な人と時間を過ごしながらも
「この人のこと大好きだけども、ちょっとどんくさいのが嫌だわ」などと
思いながら一緒に過ごしていたらどうだろう?
大切な人と時間を過ごしているという事実は変わらないが、
本当の意味で、その人との時間を楽しみながら過ごしているのだろうか。
逆に、そんなに好きではないと思っている人と過ごしていても、
その人のことを、ただありのままに受け入れて過ごしていたとしたら?
ある意味、心地よい時間になる可能性がある。
何が言いたいのかというと、
結局、どのような状態でこの世界と関わっているのか?
が、「今を最大限生きる」ということ
と如実に関連しているのではないかと思うのだ。
曇ったガラスで世の中を見たら、どれだけの絶景が目の前に
広がっていても、感動も感激もしないのと同じように
目の前のことを、何の価値判断もせずに、ただ、みる、
ことができたとしたら、それだけで、
今を、最大限生きていることにつながるのではないか?
たとえ、
それが嫌だと思っている人であろうと
嫌いな仕事に取り組んでいようと。
「ありのままにみること」
これがすべての出発点な気がする。
自分の人生を最大限に生かすために。
このギフトをただ、享受するために。
● 一言 編集後記
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価値観や観念で凝り固まっている時に
世界は濁ってみえるし、視野は狭まっている。
いつだって、見ているようで、
見ていない。
それを実感している時に
本当の意味で、今を、生きている。
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2017.11.20 Tuesday(*KAYO-BI)
Kayo Nomura
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。

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