October 2019
ONE & ONLY, Kyoto
music: there is a fox (guitar) / Tobias Wilden (guitar)
私にとってLive Paintingは「今ここ」に根ざす行為で、最も大切にしていることを体現している活動です。
音楽に耳を澄ませ、観客皆さんの雰囲気、場全体の状態、そして自分の鼓動を感じながら、描いていく。
あらかじめ「こういう絵を描こう」という意図も、何の作為もなく、まっさらな状態で、誌面に向き合う行為。
描く担い手は私ではあるけども、音楽家の方、その場にいらっしゃる皆さんと言葉にならない「対話」をしながら筆を握らせ、色を滲ませ、線を引いていきます。それはまるでみんなで一枚の絵を仕上げていくような感覚。
どうなるかわからない、予定調和ではないなかで生まれるナマモノ。
白と出るか黒と出るか。
失敗するかもしれない、うまくいくかわからない。
それだからこそ、「今」という瞬間に根を張る。
それが私にとってのライブペインティング。
そんなことを思い出させてくれた今回のライブでした。