Decmber 2022
café fouet, Osaka, Japan
music: Tobias Wilden(guitar)
個展のイベント一環として、ライブドローイングを行いました。 演奏者は、初めてライブを挑戦した際にご一緒したドイツの音楽家Tobias Wilden.
彼の音楽はどこまでも続く景色が見えて瞬時にその光景が移り変わる。繊細で柔らかくて、深い森の中に入っていき、霧雨に濡れながら、記憶の片隅にある地図を頼りに、宝物を探しに行くような時間だった。
曲と曲の間にギターのチューニングで時折[間]が入った。昔はこの沈黙が怖かった。沈黙の中で描き続けていくことが。でも、今回はその沈黙の間に音楽から連想される光景に追いつくための時間に変わっていた。
新旧織り交ぜて合計10曲以上奏でられた。時間にして44分。まだまだいけそうだった。終わるのが名残惜しかった。もっと共に進んでいける風景があって。そこに行き着くことなく終わってしまったことが悔しかった。 彼の音楽には掴めそうで掴めないもどかしさが漂っている。だからこそいつまでも描きたくなる。