アートブック

アートブック
2021年

「対話と絵」を軸に活動している私にとって対話は人とだけのものではない。
いかなる対象も、それに適している。

なかでも、「自然との対話」が
私にとって一番親しみ深い相手だ。

日中移ろいゆく太陽を肌で感じながら制作する。
開けっ放しの窓から風がなびけば、手をとめ、それを全身で感じる。
夕暮れ時に、アトリエ近くに流れる川沿いを散歩する。

空を仰げば、世界とつながっていることを実感する。
海で隔てられた陸も、言語で遮られた壁も、見上げたら、一緒の空。

対話を通して、世界で起こっている分断の本質を掴んでいきたい。
周りにいる人たちのことをもっと理解したい。
そして、生まれてから片時も欠かさず一緒にいながらも、 一番把握するのが難しい自分自身と分かち合いたいと願っている。

だからこそ、私は、対話を通じて絵を描いている。
言葉だけでは知り得ない場所に潜り込むために。

この本に納められた言葉と絵が、あなたがあなたと周りの世界を、 よりよく理解するきっかけになってくれたら嬉しい。

理解することは「愛すること」
の最初に一歩につながる、
と信じて止まない。


上記は本書のあとがきで書いた内容です。 2020年の世界が様変わりする中で描いた作品集。
詳細は、「根にある活動を作品集で伝えるならば」をご覧ください。
https://note.com/kayonomura_art/n/n73f89997a9f0


サイズ:190×237mm
仕様:74ページ/並製本・ハードカバー
発行:2021年1月8日発行
著者:野村佳代
発行者:池田敦(ondo/G_GRAPHICS INC.)
ブックデザイン:阪口玄信(G_GRAPHICS INC.)
発行:ondo 300部限定