対話としながら描くということ Dialogue & Drawing


先週末、名古屋で6回目となるDialogue Drawingを開催した。
この取り組みをしているとよく尋ねられるのが
「話をしながら即興で描くって難しくないですか?」
という問い。

開始10分ぐらいは筆を持たず、
ただ、話をする。
耳を傾けたり、質問をしたりしながら、
イメージが浮かび上がるのを待つ時間。
閃いてからはあっという間。
描いているから話ができない、とか
話をしているから描く手が止まる
という意識もなく、
自動操縦に近いステートに入る。

時に、途中の対話をしながら、
「あ、こうだ」と思い直し、
上から重ねたり、大胆に拭き取ったりすることもあるが、
だいたい最初の閃き通りになることが多い。

先日は、この取り組みを開始してから
最年少の中学2年生の子を描かせていただいた。
もの静かな佇まいから感じられた、青緑の雫。
終わったら隣にいたお母様が「まさにこの子だ」と一言。

今、改めて、自分の描く理由を深掘りしているのだけども
「対話」というキーワードは切ってもきれない関係で、
根幹となる取り組み。
これからも必要とされている方に届けられますように。
2019.7.9.火曜日
Kayo Nomura