あの時の「決意」を考える日 311

冬と春が交差する3月。

「今年は、挑戦の年にする。」
と宣言した結果、今年に入ってからこれまで
例年よりワークショップやイベントを
沢山開催したり、参加したり、させていただきました。

今日のKayo-bi Journalは、この二ヶ月半を通り抜けて
今見える風景についての所感を。

◎1月
・個展「日々のごちそう」スタートin実身美大手町 (東京)
・Dialogue Drawing in Tokyo vol. 10 in 世田谷百貨店 (東京)
・一日展示inギャラリーsora(大阪)

◎2月
・想いを伝える Letter Art Workshop in storage books (神戸)
・マルシェ参加in キッチンハウスにちにち(大阪)
・個展「日々のごちそう」でお話会&omamori drawing 開催(東京)
・Dialogue Drawing in Tokyo vol. 11 in 世田谷百貨店 (東京)
・Inkstand x Letter Art Workshop in カキモリ(東京)
・カキモリとのコラボグリーティングカード販売開始
・グループ展「便り」スタートin司(東京)

◎3月
・Dialogue Drawing in Nagoya vol. 3 in ひだまりの部屋 (名古屋)
・サンキューを描くLetter Art Workshop in 神戸志民大学 (神戸)
・個展「日々のごちそう」終了 in 実身美大手町 (東京) ←今週木曜日までです。
・グループ展「便り」終了in司(東京)←今週日曜までです。

というスケジュール感の3ヶ月でした。
そのほかにも依頼制作やSoul Art Coaching。

活動の幅と量を増やそう、と思った経緯は、
昨年の9月7日に話が遡ります。

●どれだけの力を出し切っている?
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
その日、夫と車で話をしていた中で、はたと、
「今、自分の力の100%を出して活動をしているのだろうか?」
と自らに疑問を投げかけるところから始まりました。

これまでの活動を力を抜いてやっていたつもりはないし、
一生懸命、個展活動を軸に活動していました。

でも恐怖心から、バイトに手を出したり
(画材費をどう捻出しよう?とか考えだすと、ね。)、

色々と言い訳をしながら、
描くべき時に描いてなった自分がいるのも事実。

私は自分のことをこう捉えています。
「絵描きとしての人生は始まったばかり。
スタートが遅かった分、
自分の持っている力の二倍・三倍、頑張るのが筋だ。」と。

でも、果たしてそれができていたのか?
答えはノー。

そこから、こう思いました。
「自分の力の150%を出すぐらいの気持ちで日々を生きたら、
怠け心を差し引いて100%になるのではないか?」と。

その結果が、今年に入ってからの活動です。

チャンスがあれば、たくさんの展示をし、多くの方に見てもらう努力をすること。
出来るだけ、様々な形でワークショップを提供すること。
隙あれば、ライフワーク活動のdialogue drawingやomamori drawingを定期的に開催すること。

それを意識しながら、動いていきました。

●初心を思い出す日
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
そこで思ったこと。

どれだけ忙しかろうが、
どれだけ移動が多かろうが、
どれだけ睡眠不足になろうが、

やってよかった。

この一言に尽きる。

話は逸れますが、
昨日は3月11日でした。

2011年のあの日から丸8年。

あの日、まだキャリア志向で、世界中で活躍する会社員を夢見て
新宿の高層ビルの中にあるオフィスで働いていました。

揺れを感じても、パソコンの前から目を離さず、
仕事をしていました。
翌週に海外出張を控えており、その準備が忙しかったからです。

天井が落ち、二度目の揺れがあった時に
「避難しろ」との命令が部長からくだされ、
しぶしぶ1階まで非常階段で降りました。

いつ復旧するかわからない電車を横目に、
新宿から当時住んでいた多摩川まで、
4時間半かけて歩きました。

途中通った家電屋さんのテレビのスクリーンには
見たこのないような景色が、写っていました。

その時になって、初めて、ことの重大さを実感しました。
そして、私の核となる部分がこう語りかけました。
「この人生は一度っきり。いいの?このままで。」って。

でも、愚かにも、人間というのは
忘れてしまう生き物です。

あの時の想いを。
決意を。

だからこそ、色々な事件や出来事を通して
再び思い出させてくれるのです。

「本当は何をしにこの世に生まれてきたの?」
ということを自覚させるようなショッキングなことが。

● 自分を超えた、自分を生かす生き方
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
話がだいぶ逸れてしまいまいましたが、
何が言いたかったかというと、

自分の時間と体力が持つ限り、
私は絵を描き続けたい。

絵を通して、目の前の人がその人らしく生きるきっかけを提供したい。
ワークショップを通して、誰もが表現者であることを思い出してほしい。
描き続ける姿、挑戦し続ける姿を通して、勇気と希望を与えたい。

会社員時代の私のように、本当にやりたいことと、まやかしの夢を掴み間違えて
本来の自分とは真逆の生き方をしている人たちに、本来の自分に戻っていく
そんなきっかけを、少しでも提供できたら、、。

絵を描くことは、私にとっては手段です。
自分が絵が上手いだなんて思ったこと、これまで一度もないし、
これからも、ないだろう。

でも、上手いとか下手だとかを超えて、
目の前の人の役に立てるような活動をしていきたい。

視覚を超えて、魂に訴えかけたい。

行動をすればするほど、その気持ちは
静かな確信へと変わっていきます。

だから、私は、
絵を描くし、
コーチングもする。

ワークショップもする。
人間の探究も続ける。

描くことと人への探求は、描くこととセット。
だって、私は人と関わっていくことが、そもそもの軸だから。
絵を描くことは、人の魂に訴えかけ、呼び醒ますものだと考えているから。

書いているうちに、どんどん暑苦しい?方向へと
いってしまったけども(すいません)、
本日の締めくくりに、問いです。

「あなたにとって、最大限命を生かす、とはどういうことですか?」
「それによって、誰に何を提供したいですか?」

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

野村佳代
2019.3.12