すべてが種まき活動 Plant a Seed


数ヶ月前にご紹介しました
新プロジェクトのお知らせ-その1- Mecelo

こちらの記者発表会が先日東京で開かれました。

事業責任者のMさんに「当日協力をしてほしい」とのご依頼を受け、
登録作家の一人として、記者発表会にてお話させていただきました。

当日は、なぜmeceloというサービスを始めたのか
それを通して、何を実現したいのかといった話から
アート業界の現状についてのお話もあり、
私自身勉強となった時間でした。

本日のkayo-biはその内容のおすそ分けと
私が最近思っていることについて。

● 日本のアート市場の小ささ
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突然ですが、日本におけるアート市場の規模、ご存知ですか?

文化庁の資料(「アート市場の活性化に向けて」)に
よると、3,260億円だそう。
そのうち、美術品市場は2,347億円。
この数字だけみると、規模が大きいように感じられるものの、

世界に目を向けていくと、世界のアート市場は6兆7,500億円で
日本が占める割合はたったの3.6%。

日本のGDP世界ランクが3位で、富裕層数世界ランクが2位という
現状を考えると、この3.6%というパイは少なすぎますよね..。

では、なんで日本ではアートが売れないんだろう?
なぜだと思います?

● 「アート体験」の構築
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例えばゴッホ展やモネ展など
わかりやすく有名な作家さんの展示に
行かれる方は多いと思うんです。

でも、普段からアートと触れ合う、という
環境ってそもそも日本にはないのではないか?

つまり「アート体験」の仕方がわからない

これが日本でアートで売れない現状になっているのではないか?

ということは、その楽しみ方がわかれば
変わる可能性があるということ。

芸術家支援サービスmeceloはその「アート体験」を
促すためのツールにもなると思います。
(詳細はmeceloのホームページをご覧ください。)

● 改めて、なんで?
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この記者発表会に参加するに伴い、
改めて、なんで私はmeceloに参加しているのか

自問自答してみた。

最近しみじみ思うです。
それは「すべてが種まき活動である」ということ。

行動する自分と行動しない自分。
何かをやる自分と何もしない自分。

制作だけに専念することが必ずしも
私は良いことだとは思っていない。

社会との関わり、
人との関係性、
それらをぐるっと体感したことが
そのまま作品作りにもまた生きてくるから。

だから、私にとって、
例えば今回のmeceloも一つの種まき活動、

つまりは、きっかけ作りなんです。

何事もやってみないとわからない。
悩んで何もしないよりも、
走って転んで擦り傷作っても
やってみること。

● どうありたいのか? 
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「今後どうなっていきたいの?」
と聞かれることが度々あるのですが、

正直、どうなっていきたいのか、
答えられる部分と、そうではない部分がある。

ただ、ひとつはっきりしていることは
「変化し続けたいと思っている」ということ。

それは、過去に固執しないという意味で。
常に前を向いていきていきたい、というスタンスで。

だから、守りの人生ではなく、
何が起きるかわからなくても、チャレンジしていきたい。

どう転んでも、人生は一度きりなのだから。

● 一言編集後記
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芸術の秋、到来!

あなたもぜひ「アート体験」
始めてみませんか?

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2018.10.23 Tuesday(*KAYO-BI)
*KAYO-BI:毎週火曜日に更新しています。