2つの挑戦と立春からのスタート To Keep on Challenging
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今回のKAYO-BIも、前回に引き続き
2017年2月4日 – 2月12日まで開催される個展
「繋ぐ Tsu. Na. Gu」のストーリーをお届け中。
詳細はnewsへ。
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絵を描くということは、つくづく思う、
自分と向き合うことだということを。
どうしてそう思うかというと、
「その時」のリアルな自分が
どうしても出てしまうからだ。
それは、把握しているもの以外のものも含めて、だ。
●無意識を引き出させる行為
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当たり前だが、絵というのは
言語を介さないで描く、極めて右脳的な作業だ。
よって、自分の感覚や気持ち など
柔らかくてタンジブルな部分に触れるもの。
言葉を発する時、人は、自分の考えをある程度
自身の中で咀嚼し、意識した上で言語化する。
絵を描く時は、その真逆で、
選ぶ色も、描く線も、直感的。
よって、どうしても、無意識とのセルフトークになる。
●2つの挑戦
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だから、個展を開催するのは毎回 勇気がいる。
自分の中にあるもの全てを
世間にさらけ出す、ということだから。
立春から始まる「Tsu.Na.Gu」展は
特に、2つの点に挑戦した。
1つは、「色の変化」について。
今までは、どちらかというと、明るい色を多用していた。
だが、今回の展示作品の多くには、黒を使っている。
黒は、色彩の中で最も暗く、重たい色。
それを全ての作品に使ったことは、チャレンジだった。
もう1つは、「余白」について。
これまで画面いっぱいに描きこむことを好んでいたが、
昨年の春以降、徐々に、敢えて余白を残すように。
これも、また恐怖。
見ようによっては、未完成にも見えるからだ。
余白も、画面を構成する上で、大切な空間。
だが、余白という色は、強烈な存在感を示す。
そのバランスがものを言う。
●絵を通して感じるもの
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と、つらつらと作品について書いてしまったが、
本当のところ、絵の解説は、なるべくしたくない。
絵は、説明ではないから。
イラスト、でもないから。
そして、結局のところ絵画は、
「好きか嫌いか」に二分される。
「好き」と一口に言っても、
気になる、ずっと眺めていたい、心が動く等、人それぞれ。
あなたが何をどう感じるのか、、
それは2月4日から始まる個展で
見に来てくださると嬉しいです。
余談だが、2月4日は立春。
旧暦では、一年の始まりとされていた日です。
元旦のようなシャキッとした気持ちでお迎えしたいと思います。
ここから、また新たなストーリーが広がっていきますように。
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2017.2.4 Tuesday(*KAYO-BI)
Kayo Nomura
*KAYO-BI:毎週火曜日にブログを更新しています。
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