個展「筆を持つ」終了しました。Thank You.
4月1日からスタートした「筆を持つ」展 無事終了しました。
足を運んでくださった皆様、気にかけてくださった皆様、
そして、展示を支えてくださったGULI GULIのスタッフ!
心よりありがとうございました。
「たくさんのミジンコみたいにみえる」
と感想を伝えてくれた方がいて、
まさに、今回の展示は「生きるということの根源」
がテーマだったので、
無意識のうちにミジンコ的なものを
描いていたのかなぁと思った次第でした。
話が飛びますが、
展示期間中に、
被災した方々に対しては、
また、その様子をニュースで追いかけることしかできませんが、
表層を取り除き、奥を潜っていくと、巡り巡って、
私たち一人ひとりの行動や想いというのはすべてつながっているものだと感じています。
直接的な支援ができる方、それが難しい方、それぞれいると思いますが、
直接目にみえる形でわかりやすく支援できない方の中には、
無力感や罪悪感を持たれる方も少なからずいたかもしれません。
でも、どれだけ遠くに離れていても、
一人ひとりにできることがあると私は思っています。
それは、「自分の仕事を全うするということ」。
自分に与えられた目の前の仕事を真摯に取り組むことを通して、
巡り巡って、それが被災された方の元に届くもの。
すぐには実感することはないかもしれないけども、
すべては必ずつながっているのだから。
私にとってのそれ、が
「筆を持つ」展を全身全霊で突き進む、ということでした。
奇しくも、
今回のテーマは「生きるということ」そのものへの問いかけでした。
始まりは、友人の病がきっかけでした。
私たち一人ひとりに与えられたこの命は、いつどう果てるかわかりません。
それが今日なのか50年後なのか、
を決めることができるのは人間の関与できる領域を超えています。
ただ、どのようにして生きるか、
いかにして、自分の命を使っていくのか、というのは
個人個人の判断に任されています。
私は絵を描くことを通して、その問いかけをしていきたい。
だって、人生やっぱりいいことばかりではないから。
むしろ、辛いことのほうが多いのかもしれない。
思うようにいかないことも毎日のようにあるし、
自分と他人とを比較して、めげる日もある。
だけども、それらの体験のおかげで、
飛び上がるほどの喜びを感じる瞬間もあるし
底抜けの至福感を味わうことも。
結局のところ、何がよくて何が悪い
なんて判断はコロコロと変わるものだし
100%の正解なんて存在しない。
だからこそ、今目の前にあることを懸命に生きるしかない。
一生懸命な中で、心が折れそうになった時に、
絵を通して「またがんばっていこう」という
気力やエネルギーを与えることができたら、
そして「今を生きるということ」に考えを
巡らすきっかけになるとしたら、本望です。
私は、私なりの苦悩と歓喜を感じながらも
筆を持ち続けていきます。
2016.4.26 Tuesday(*KAYO-BI)
Kayo Nomura
*KAYO-BI:毎週火曜日にブログを更新しています。
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